理事長ご挨拶
日本更年期医学会理事長に再選されて
日本更年期医学会
理事長 水 沼 英 樹
2009年10月の理事会で日本更年期医学会理事長に再指名をいただき、総会にてそのご承認をいただきました。今回で3期目となりますが改めて身の引き締まる気持ちでおります。初めて本学会の理事長のご指名をいただきましてから既に4年の歳月が過ぎましたが、これまでの本会の事業の継承を行うとともに更なる発展を目指していくつかの事業を展開することができました。
特に本学会の長年の懸案でありました認定制度を発足させ、そのためのガイドブックの刊行、更には日本産科婦人科学会との共同事業としてのHRTガイドラインを纏めることができましたことは私にとりましても大変有意義な4年間であったと実感しております。これらの事業が学会の更なる発展につながりますことを切に希望しております。
その一方で、学会の発展とはどのようなものであるか日々頭を悩ませる大きな課題になっております。会員あっての学会であることは言うまでもありませんが、問題は会員が求めているものに対して、何をどのように提供すれば良いのか、さらには更年期医学会が目指すところはどこにおくべきなのか、思案はつきません。
一方、更年期医学会は他の学会と同様組織のあり方自体に改正が求められるようになっています。これまでは任意団体として存在してきましたが、学会がより認知度の高い組織となるためには法人各としての体裁をとる必要があります。また、更年期医学会が更年期、すなわち閉経を挟む10年間の狭いステージに特化した領域に留まっていて良いのかという疑問も解決されなければなりません。
更年期女性の問題は更年期に特化されたものではなく女性の一生を通しての健康問題として取り扱うべきではないかとの判断から、本会の名称もそれに相応しい名前への変更を総会で審議いただきましたところ、ご承認いただきました。そこで、次期の2年間には更年期医学会が名実共に生まれ変わることを目的として本会の舵取りをさせていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。